独創的なモーションコントロール技術で、世の中の移動・生活空間に安全・安心・快適を提供し続けるナブテスコ様。今回は、社員が自律的に学習を進められる学習環境の整備と学びのDX化に取り組んでおられる人事部ご担当者様にお話を伺いました。
はい。この研修は当社に新卒で入社した社員のうち、製造現場で働く者を除いたメンバーが参加する研修です。新入社員研修で一緒だったグループ会社の社員が一同に会する機会にもなっています。年によって人数は違いますが人数は大体50名前後です。単発で1~2日で実施される研修とは異なり、入社1年目の10月から2年目にかけての1年間で実施します。
2020年のコロナ禍以降、対面での集合研修の実施が難しくなりましたが、それに加えて、当社には「学びの場を研修の場に限らない」「受け身ではなく、自律的かつ継続的な学びの場を提供していきたい」という意向がありました。ビジネスマスターズであれば、受講者が“自分で学習できる環境”を、研修と研修の間にも提供できると判断し、導入しました。
ビジネスマスターズを学習プラットフォームとして導入する前提で、プログラムの構成を貴社とご相談しながら検討しました。具体的には、これまで集合研修で行っていた講義の部分は映像教材を事前視聴し、10回前後実施していたリアルな集合研修をリアルとオンラインで4回実施する、課題の提出をプラットフォームで行う、といった変更を行いました。
当社の場合、全国に事業所が6つあります。普段、違う事業所の受講者同士だと、どうしてもコミュニケーションを取りにくいところがあります。しかし、本研修ではビジネスマスターズのチャットルームを使って、研修と研修の間のインターバル期間にもコミュニケーションを取りながら、研修課題などについて色々とディスカッションしていたようです。オンライン研修当日には、投稿されていた内容を話題にしたり、グループワークの際にも、チャット上で話し合ってきたことを引き合いに出しながら議論を進めたりする様子も見られました。
集合研修の数が少なくなったからといって過去の研修実績と比較してコミュニケーションの数や質自体が落ちたり、疎遠になったりすることなく、むしろつながりや連携が良くなっている面も見受けられました。これはビジネスマスターズが研修の場以外でのコミュニケーションの場としてしっかりと機能してくれたからだと考えています。
ビジネスマスターズ導入以前は、課題を事務局宛てにメールで提出するだけですから、受講者としては「自分が書いて、提出して終わり」という状況でした。それを、課題を「投稿する」ことに加えて、他の受講者の投稿に対してリアクションしたり、フィードバックコメントを投稿したりすることを研修の修了要件にしました。
受講者は自分の提出物に対して誰かからリアクションをもらったり、他の受講者の提出状況や内容を知ることができるようになりました。このように受講状況が可視化されたことで、事業所や部署内に複数のメンバーがいるところでは、出していない人がいると受講者同士で声をかけあっていたようです。この研修の設計であれば、特別の事情がない限り「事前課題に何も取り組まずに研修に参加する」といったこともありませんし、事前・事後課題の提出状況も以前より非常に良くなりました。
当社の研修・教育におけるスタンスとして、強制することで何かを達成させる、ということはしたくない、という方針があり、基本、見守るようにしています。
本研修ではまさに期待通り、ある程度のところまで自然な学び合いに任せることができました。受講者が互いに協力し合いながら課題や研修に取り組む様子からも、自律学習を始める”きっかけ”を作ることができた、と見ています。
コロナが明けてから、特に人的資本経営が注目されたこともあり、当社でも研修の数は増えました。それでも事務局の人員は増やすことなく、少ない人数でかなり多くの研修を企画担当する状況でした。オンライン化が進んだので、増えても対応できるようになってしまった、とも言えます。一方で、オンラインでも対面でも、1つの研修に対する企画や事務作業の量はあまり変わりません。例えば、関連する事前・事後課題の回収はeメールとエクセルによるアナログ管理でしたので、非常に手間がかかっていました。
それが、ビジネスマスターズを導入したところ、回収状況はパソコンの画面上で簡単に、一目で確認できるなど、研修運営に関する事務作業のほとんどを一括してビジネスマスターズに任せられるようになりました。これまでの作業量を10かかっていたとすると、2程度まで軽減された印象です。1年にわたって実施するこの研修の運用においては、もう、これナシでは成り立たないと感じるくらい、頼りにしているところです。
当社の本研修も、1年間にわたる研修の、最後の集合研修が終わってから約1カ月半は自由に視聴できるように設定いただいています 。この設定については研修日の最後にアナウンスするようにしていますが、中には、アナウンスを待たずに「他にもあるみたいですが、見てもいいですか?」と聞いてくれる受講者もいます。
当社としては、全社的な取り組みとして、このように主体的に学習していける人材を増やしていきたいと考えていて、現在、自律学習やリスキリングに取り組んでいただくための環境整備の施策として、公募形式で他社の動画見放題サービスを視聴できるようにもしています。
当社では現時点、ビジネスマスターズは研修と紐づけて利用したいと考えています。特に、ビジネスマスターズを導入したこの年次の場合は、仕事の進め方でも「言われたものをそのままこなす」といった傾向があるなど、自分のレベルや特性に合った動画を自分で探すのがまだまだ難しい、といったところがあります。だからこそ、指定された動画を視聴するだけでなく、自律的に視聴学習を進められるように学習環境を整備したい。ビジネスマスターズには質の高い動画が厳選して搭載されていて、手入れが行き届いている印象があります。貴社が動画の内容とレベル感をすべて把握されているので、研修内容を踏まえ、適切な推奨動画を提示することもできており、学習を推奨する環境として非常に安心感があります。
他社サービスは自律学習やリスキリングのために、社員が希望すれば誰でもいつでも利用できるようにしています。視聴のきっかけは他の社員からの口コミが多いようです。最近では上司やOJT担当者が特定の動画を「視聴させたい」ということで利用されることもあるなど、活用が広がりつつあります。
見放題サービスの場合、搭載されている沢山の動画の中から社員に自ら選んで学習してもらう必要があり、そこがボトルネックになっている状況が見えているので、人事部としては、自律学習を支援するべく、ラーニングパスのような情報を提供しています。
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