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事業利益を最大化させる「デジタルマーケティング人材」とは ― オペレーターからストラテジストへ

AIと共創する、いわゆる「デジタルマーケティング」が企業の利益創出エンジンであることが浸透し、マーケティングは単なる販促を行うコストセンターから成長戦略の要へ、マーケターの役割はオペレーターからストラテジストへ変化しています。 本稿では、世界中の企業が育成のフォーカスとしている、デジタルマーケティングを可能にする人材の要件・スキルセットと育成の要点、求められる「データ駆動型文化」について解説します。 

目次[非表示]

  1. 1.デジタルマーケティング人材の市場価値
    1. 1.1.「二極化」する市場価値
    2. 1.2.企業が重視する3つの重要スキル
    3. 1.3.外部採用の困難
  2. 2.デジタルマーケティング人材の類型と育成方法
    1. 2.1.成長を加速させる「共通育成設計」
    2. 2.2.ストラテジスト育成のために
    3. 2.3.事例から導く「デジタルマーケ人材育成の成功原則」
      1. 2.3.1.Amazon: 分析と実行を分離しない人材育成
      2. 2.3.2.Netflix: データとクリエイティブを統合
      3. 2.3.3.Nike: LTV中心のデータ活用人材
  3. 3.まとめ: AIと人間力の共創
  4. 4.FAQ
  5. 5.参考・出典

デジタルマーケティング人材の市場価値

別記事で紹介した通り、AIの台頭でマーケティングはいまやイノベーションと収益創出の源泉となり、その人材要件は劇的な変化を遂げました。 かつてのような「広告運用のテクニック」を知っているだけの人材は飽和し、企業が求める「事業成長を牽引するマーケター」の定義は、大きく変化しています。

「二極化」する市場価値

現在、マーケターの価値は、AIを使いこなす高度専門職「戦略・実装層」と、定型業務の「オペレーション層」で極端に二極化しています。

▶表1: マーケターの職種別市場動向

職種・役割

年収例

能力要件・市場動向

戦略・PM層

800万〜1,500万円+

事業全体のROIに責任を持つ層。 慢性的な不足状態。

データ・CRM活用層

650万~1,000万

1st Party Data(自社で直接収集したデータ)を基にした顧客体験設計。

AI実装・実務層

600万~900万

生成AIをワークフローに組み込み、生産性を高める。

ジュニア・運用層

350万~550万

単純な広告運用はAI自動化の影響を強く受けている。

上記は一例であり、特に需要に対する供給が少ない「戦略・PM層」については、さらに高額なオファーもあるようです。 高額に思えるかもしれませんが、この層には例えば、生成AIを用いて数千パターンのクリエイティブを瞬時に生成し、顧客の購買データに基づいてリアルタイムで最適化する仕組みを構築できる人材も含まれます。こうした取り組みにより、外部パートナーへの支出削減やROIの大幅な向上につながるケースもあり、実際に数億円規模のコスト削減や収益改善につながった事例も報告されています。マーケティングがコスト(販促費)と捉えられていた時代とは異なり、現在では、こうした施策による事業インパクトをシミュレーションベースで試算できるようになっており、経営層がマーケティング人材の獲得を「投資」として判断するケースが増えています。

企業が重視する3つの重要スキル

企業がデジタルマーケティング人材採用において重視すべきは、「過去の運用実績(いくら予算を回したか)」よりも、「変化するテクノロジーをどう事業成長に結びつけたか」という再現性と適応力とされます。

<企業の重視スキル>

  • AI共生能力(AI-Human Collaboration): 「AIで記事を書ける」レベルではなく、AIをマーケティングのワークフローに組み込み、「市場分析・クリエイティブ生成・効果検証」のサイクルを高速化できるか。
  • クッキーレス*時代のデータ戦略: 外部データに頼れなくなった今、自社独自の顧客データ(1st Party Data)をどう収集し、LTV(顧客生涯価値)向上に結びつけるかというシナリオを描ける能力。
    *クッキーレス: ユーザーのプライバシー保護に対する意識の高まりと、それに伴う法的・技術的な規制強化の流れを受けて注目されている、サードパーティクッキー(閲覧中のサイト以外のドメインが発行するクッキー)を利用したユーザー追跡や広告配信ができなくなる状態、またはそれに対応した戦略。
  • 感情に訴えるCX(顧客体験)設計: 効率化の先にある「顧客との情緒的な繋がり」を設計できる能力。 AIには模倣できない、ブランドの「らしさ」を表現するクリエイティブのディレクション力。

外部採用の困難

一方、 「AIを使いこなせる実務家」は圧倒的に不足しています。 ​自社のマーケティングプロセスにAIを組み込み、「生産性を3倍にする」「データから予測モデルを作る」といった実戦的なスキルを持つ人材は市場に一握りしかいません。 こうした希少な人材は、外資系や急成長スタートアップによる激しい争奪戦となっており、一般的な年収提示では太刀打ちできない状況です。

とくにデジタルマーケティングの専門性は年々細分化(SEO、CRM、SNS、データ解析など)しており、それらを統合的に管理できる「戦略・PM層」の市場価値は、一般的な企業の課長・部長職の給与テーブルを軽々と超えてしまいます。

​また、デジタルマーケティングの取り組みと人材獲得を並行して行っている企業も少なくなく、「自社に何が必要か」を明確に定義できる面接官の不在も問題と考えられます。 ​マーケティング手法が複雑化しすぎているため、人事担当者や現場の責任者自身が、クッキーレス対応、リテールメディア*活用といった最新のトレンドを理解できていないケースもあるようです。

*小売業者が保有する顧客データ(1st Party Data)や店舗・ECサイトといった接点(媒体)を活用し、メーカーなどの広告主に広告枠を提供する仕組み。 大手コンビニ・スーパーが行っている、アプリを通じたサンプリングやフィードバッグ取得、購買データに基づいたクーポンやキャンペーンの配信があげられる。

デジタルマーケティング人材の類型と育成方法

マーケティング重視のトレンドやAI技術の急速な進化の一方、人材の供給が追いつかない状況を克服するため、企業は内部育成を強化しています。 役割・専門を細分化するときりがありませんが、下記の5類型が最低揃っていれば、自社マーケティング戦略の設計・実装、高度化は可能といえるでしょう。

▶表2: マーケティング人材の類型と主な育成方法

人材類型

主な役割

強み

不足しがちな点

有効な育成方法

① 戦略設計型

(ストラテジスト)

・事業・顧客・市場を踏まえたマーケ戦略設計

・KPI/カスタマージャーニー設計

・投資配分

・チャネル統合

・上流設計力、意思決定力、全体最適視点

・ビジネス理解 × データ解釈力

・ツール実装や現場運用の解像度が不足しやすい

・事業KPI連動プロジェクトへアサイン

・経営/事業戦略接続トレーニング

・LTV設計

・ROI改善ケース演習

・データ分析/財務基礎教育

② データ分析型

(アナリスト)

・データ収集/可視化/示唆抽出

・顧客分析/セグメント設計

・施策効果測定/改善提案

・仮説検証力、因果理解、定量判断

・SQL*¹/BI/統計/分析思考

・ビジネス翻訳力不足(意思決定に繋がらない)

・分析→施策→結果を一貫担当

・ビジネス課題起点分析訓練

・ストーリーテリング/提案訓練

・データ×マーケ統合演習

③ 実行運用型

(オペレーター/スペシャリスト)

・広告/SEO/MA*²/CRM運用

・コンテンツ制作/改善

・A/Bテスト*³/CVR改善

・実装スピード、改善サイクル

・ツール活用、現場最適化

・戦略視点/全体KPI理解が弱い

・KPIと施策の因果教育

・部分最適→全体最適レビュー

・施策設計の上流参加

・データ読解トレーニング

④ テクノロジー実装型

(Mar Tech/エンジニア)

・CDP*⁴/MA/データ基盤構築

・トラッキング設計

・パーソナライズ/自動化

・技術理解、構造設計力

・再現性、拡張性

・顧客理解/マーケ文脈が弱い

・マーケ施策との共同設計・CX/顧客行動理解教育・データ活用ユースケース学習

・PoC→本番化プロジェクト

⑤ ビジネス統合型

(DXマーケリーダー)

・組織横断マーケ変革

・データ×顧客×事業統合

・意思決定/組織設計/人材育成

・変革推進力、構想力

・戦略×データ×現場の橋渡し

・特定領域の専門深度が不足しやすい

・変革プロジェクト責任者経験

・経営/IT/マーケ横断ローテーション

・組織KPI/評価制度設計経験

・外部ベンチマーク/ケース研究

※¹ SQL(Structured Query Language): データベースを操作するための言語。 ​Excelの表のような形式で保存されているデータに対して、「このデータを取り出して」「新しい情報を追加して」「間違っているところを直して」といった命令を下すために使われる。

※² MA(Marketing Automation): マーケティング活動を仕組み化し、自動化するためのツールまたはその概念。 CDPが分析したセグメントへ適切なタイミングで通知やメールを自動配信する。

※³ A/Bテスト: Webサイトや広告、アプリなどで「ある一部分」を変えた2つのパターン(A案とB案)を準備し、実際にユーザーに表示してどちらが良い結果(クリック率や購入率など)を出すかを比較する手法。

※⁴ CDP(Customer Data Platform): Webサイトの閲覧履歴、アプリの操作ログ、店舗のPOSレジ購入データ、メールの開封状況などを吸い上げて顧客プロフィールに統合し、有効な顧客セグメントをつくっていくための基盤。

成長を加速させる「共通育成設計」

新たなマーケティング人材育成では、基礎スキル(データリテラシー、顧客理解、KPI思考など)、専門スキル(広告、分析、CRM、SEO、MAなど)、統合スキル(戦略・ROI・意思決定など)の3層をおさえるようにし、従来型のように「専門だけ強い人材」を量産しない、分業を固定化させない事が重要です。 デジタルマーケティングは、アジャイルな戦略立案・データ分析・実行の繰り返しであり、これらを横断できる人材が鍵になります。

またDX人材同様、育成では研修より「実務設計」が重要です。 できれば実プロジェクトヘアサイン、難しければ、上司レビューを受けながら実験〜プロジェクト〜施策運用する場を設けましょう。

ストラテジスト育成のために

筆者が企業のデジタルマーケティング人材育成を支援した際は、表2に示した②データ分析、③実行運用、④テクノロジー実装については、伴走者をつけ、実務やPoCを通じて仮説検証を何度もまわさせることで、着実なスキルの習熟が感じられました。 またデジタルマーケティングに先行してDXに取り組み、一定の成果をあげていることが多く、⑤ビジネス統合についても、スキルセットが整いつつあった印象です。

一方、データ解釈やAIへの洞察をもとに上流からマーケティング戦略を設計する、①戦略設計(ストラテジスト)の育成は、最も難易度が高いといえるでしょう。 現在、AIとデータ、そしてビジネス戦略を三位一体で語れる人材は、全マーケターのなかでも非常にわずかと言われています。 外部からの高額採用が困難な現状においては、最も投資対効果の高い施策でしょう。

<ストラテジスト育成のポイント>

1. 「部分最適」から「事業利益(ROI)」への視点転換
広告のクリック率などの「中間指標」ではなく、事業全体の「営業利益」に責任を持つ姿勢が求められます。

[育成アクション]

  • PL(損益計算書)を読み解くトレーニングを行う。
  • 「CPA(顧客獲得単価)」の低減だけでなく、「LTV(顧客生涯価値)」や「貢献利益」をKPIとしたプロジェクトを任せる。
  • ​Amazonの「Working Backwards(顧客から逆算する)」手法(後述)を取り入れ、常に事業ゴールから逆算して施策を設計させる。

2. 「AI×データ」を武器にした意思決定力の習得
自ら手を動かすだけでなく、「データから次の打ち手を判断する力」が求められます。

[育成アクション]

  • ​1st Party Dataの活用: クッキーレス時代に対応するため、自社データを活用した「離脱予測」や「セグメント設計」のシナリオ作りを経験させる。
  • ​AI共生: 調査や分析の一次出しをAIに任せ、人間は「AIの出した結論の妥当性」を判断し、リスクテイクする役割に集中させる。

3. 部門横断的な「ビジネス統合型」へのジョブアサイン
マーケティング部門の中だけで完結する仕事ではないため、営業、エンジニア、カスタマーサクセスを巻き込む調整力が必要です。

[​育成アクション]

  • ​プロジェクト型組織: 「新規事業の立ち上げ」や「全社的なCRM導入」など、複数の部署が絡むプロジェクトのリーダー(PM)に抜擢する。
  • ​π(パイ)型人材*への転換: 広告運用のスペシャリストに、あえて半年間「カスタマーサクセス」や「営業」を経験させ、顧客の生の声を戦略に反映させる力を養う。
    *「2つの異なる分野の深い専門性」と「幅広い知識・視点」を併せ持つ人材を指す。 ギリシャ文字の「Π」の形になぞらえ、2本の縦棒が「2つの専門深化(ダブルメジャー)」を、1本の横棒が「多角的な視野」を象徴。

4. 失敗を許容する「データ駆動型文化」の醸成
Netflix(後述)のように、仮説検証(テスト)を高速で回す文化が戦略家を育てます。

[​育成アクション]

  • ​「失敗してもいいから新しいテストを週に○件実行する」といった、プロセスや学習量を評価する仕組みを作る。
  • ​経営層が、短期的な数字の変動に一喜一憂せず、データに基づいた論理的な「失敗」を賞賛する環境を整える。

事例から導く「デジタルマーケ人材育成の成功原則」

AI主導のマーケティング変革に成功している企業は、技術の導入と人材のアップスキリングを並行して行っています。 またCV(コンバージョン)からLTV*¹とCX*²への指標転換による長期価値設計へのシフト、データの民主化・分析部署に依存しない組織設計も特徴です。 DX人材育成同様、事業/組織変革ですので、KPIと人材評価の連動も欠かせません。

*¹ LTV: Life Time Value(顧客生涯価値)。 「一人の顧客が、取引を開始してから終了するまでの期間(生涯)を通じて、自社にどれだけの利益をもたらしてくれるか」を算出した数値で、平均購買単価 × 購買頻度 × 継続期間のように計算される。

*² CX: Customer Experience(顧客体験)。 商品やサービスの「価格」や「機能」といった物理的な価値だけでなく、顧客が企業と接点を持ってから、購入、利用、アフターサポートに至るまでの「一連の体験」を通じて感じる心理的な価値。

Amazon: 分析と実行を分離しない人材育成

Amazonでは「Working Backwards」という顧客起点の思考法を重視し、すべての施策をデータに基づいて評価する文化が浸透しています。Leadership Principlesでもオーナーシップやデータに基づく意思決定が強調されており、分析から実行までを一貫して担う人材が求められる傾向があります

Netflix: データとクリエイティブを統合

Netflixでは、データサイエンティストが分析・実験の全ライフサイクル(探索、設計、実行、分析)に関与し、クリエイティブも含めてデータで評価しています。例えば、どのアートワークがクリックされやすいかをA/Bテストし、同じ作品でもユーザーごとに異なる画像を表示する仕組みが導入されています。こうした「テスト文化」と「データによる意思決定」が組織に浸透しており、一部の職種では実験設計や統計分析といったスキルが求められています。

Nike: LTV中心のデータ活用人材

Nikeは会員アプリを中心とした1st Party Data戦略を推進しています。顧客の行動を予測しLTVを算出する技術を持つZodiacの買収により、「どの顧客が将来的に高い価値をもたらすか」を分析する能力を強化しています。実際のマーケティング・分析職種の求人においても、顧客データの分析やセグメンテーションモデルの構築、CRM領域での施策設計などが求められており、こうしたLTVを前提とした分析スキルが重要視されています。

このように、感覚ではなくデータで顧客行動を設計できるマーケター、データをもとに仮説検証を高速で回し、施策に落とし込めるマーケターを先進企業では育てようとしています。 売上やコンバージョンではなく顧客生涯価値(LTV)最大化がマーケターのミッションであり、データを知るとともに顧客体験(CX)を設計できる能力が求められます。

まとめ: AIと人間力の共創

マーケティング領域のメソッド・ツールの進化は凄まじく、専門性はどんどん細分化しています。 一つの深い専門性に加え、もう一つの専門性、そして全体を俯瞰する横軸の知識を持ついわゆる「π型人材」の育成が、特に重要となる領域といえます。

​育成においては、ツールの操作方法にとどまらず、AIを共創のパートナーとして、高度な問題解決を行える「システム思考」と「創造的判断力」を養うことが急務です。 組織としては、サイロの解体、分析組織に依存せず各事業部が協働しながら、データをもとに対顧客戦略を構築・実行できるモビリティの高い体制の整備も必要です。 ジョブローテーションや部門横断プロジェクトを意図的に実施し、専門性の拡張・高度化、自社ビジネスや顧客・社会を包括的に捉える視野の醸成に努めましょう。

テクノロジーが進歩すればするほど、そのテクノロジーを「何のために、誰のために使うのか」という、マーケティング本来の問いが持つ重みが増していくことになります。 企業のマーケティングは今後ますます、技術と人間性の高度なバランス力を要求されていくようになり、それをなし得るマーケティング人材は、決してAIに代替されない高度専門職として、企業の競合優位性の核になるでしょう。

FAQ

Q1: 従来のマーケターとデジタルマーケティング人材の決定的な違いは何ですか?

A: 単なる「広告運用のオペレーター」から、AIをワークフローに組み込み事業成長を牽引する「ストラテジスト」への変化です。 かつての運用実績よりも、変化するテクノロジーを事業成長に接続させる「再現性」と「適応力」が重視されます。 AI共生能力、データ戦略、情緒的なCX設計の3点が、今の先進企業が求める重要スキルです。   

​Q2: デジタルマーケティング人材の採用が難航している理由は?

A: AIを使いこなし生産性を高められる「戦略・実装層」が圧倒的に不足し、外資やスタートアップとの争奪戦になっているためです。 また、マーケティング手法が複雑化しすぎており、自社に必要な要件を定義できる面接官が不在なことも壁となっています。 専門領域が細分化しているため、それらを統合管理できる人材の市場価値は一般的な給与テーブルを超えてしまいます。   

Q3: 市場価値の高い「戦略・PM層」の要件は?

A: 事業全体のROI(投資利益率)に責任を持つ役割を担います。 能力要件としては、ビジネス理解とデータ解釈力を兼ね備え、上流の戦略設計から意思決定までを行う全体最適の視点が求められます。 この層は慢性的な不足状態にあり、獲得には一般的な課長・部長職以上の条件提示が必要になるケースもあります。   

Q4: 外部採用が難しい中、社内育成で優先すべき職能タイプは?

A: 自社戦略の高度化には「戦略設計型」「データ分析型」「実行運用型」「テクノロジー実装型」「ビジネス統合型」の5類型を揃えることが有効です。 単一の専門性だけでなく、複数の専門と全体俯瞰力を持つ「π型人材」の育成を目指しましょう。 特に、現場運用と経営戦略を橋渡しできる「ビジネス統合型(DXマーケリーダー)」の育成が組織変革の鍵となります。   

Q5: 効果的な育成プログラムを設計する際のポイントは?

A: 座学よりも「実務設計」を重視し、実プロジェクトへのアサインや上司によるレビューの場を設けることが重要です。 基礎・専門・統合スキルの3層を網羅し、分業を固定化させないアジャイルな体制を目指します。 また、AmazonやNetflixのように「データに基づき自ら仮説・実行・検証を回す文化」を醸成し、評価制度をLTV(顧客生涯価値)等の指標と連動させましょう。    

参考・出典

宮下 洋子
宮下 洋子
同志社大学文学部卒業、TiasNimbus Business School(オランダ)MBA。兵庫県神戸市出身 サイコム・ブレインズにて若手から経営層、海外ナショナルスタッフまで幅広い層を対象に、育成ソリューションの企画・提供に従事。その後コンサルティングファームにてDX人材・(デジタル)マーケティング人材の育成、タレントマネジメント制度構築、人事総務改革、業務改善・効率化(BPR・BPO)等に携わり、事業・業務の変化トレンドをおさえた機動的な人材育成・組織改革に注力する。

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